今や20代での転職は珍しくない時代ですが、どのような理由で転職している人が多いのでしょうか?そこで、転職経験がある20代女性327人にアンケートを行い20代女性に多い転職理由をランキング化しました!
世の中の20代女性のリアルな転職理由や転職傾向を知ることで、今自分が置かれている環境を見つめなおし、今後転職するかどうかを考えるきっかけにもなるでしょう。こちらの20代女性の転職理由ランキングデータを是非参考にしてみてください。

1.20代女性が転職した時の年齢は?

今回のアンケートに回答してくださったのは、20~29歳の女性で、20代のときに転職経験がある327名の方です。まず最初に、転職した時の年齢についてまとめました。

アンケートに回答された20代女性の方が転職した時の年齢は「25歳」がもっとも多く、全体の25%を占めていました。仮に現役で四年制大学に入学し、そのまま就職したとすれば、25歳はちょうど入社3年目。卒業から1~3年の「第二新卒」と呼ばれる年齢です。やはりこの20代半ば、第二新卒あたりが、転職を考える年代、ひとつの分岐点になるのかもしれません

 

2.20代女性の転職理由ランキングを大公開!

20代の女性に聞いた「転職理由」は下記のような結果になりました。

上位から詳しく見てみましょう。

1位:「給料・ボーナスに不満」(17%)

給料やボーナスを転職理由に挙げた人が最も多く、全体の17%ほどでした。やはり働くうえで給料というのは大きなウェイトを占めることがわかります。

さらに具体的な不満を見てみましょう。

20代女性野の転職理由1位:「給料・ボーナスに不満」 の具体例

・「業務量が多いのに給料が少なく、業務量も人によって偏りがあったから」(25歳・富山県)
・「雇用契約時に提示された給与と実際の給与の乖離が大きく、サービス残業も多かった」(24歳・東京都)
・「給料が低く、昇給もなく、ボーナスもないので転職を決めました。」(29歳・東京都)
・「毎日朝から夜まで残業が当たり前で12時間以上も拘束されているのにもかかわらず、残業という概念もなく、見合った給料がなかったから。」(24歳・愛知県)

単純に「給料が安くて不満なので、もっと給料の高い所に行きたい」という転職理由ではなく、「事前に聞いていた話(給料額や残業代に関する条件)と実際がまったく違った」「残業が多いのに残業代が出ずサービス残業ばかり・仕事量と給料が見合っていない」という理由で転職をした人が多いようです。事前条件との相違・サービス残業・仕事量に見合わない給料…というところが転職理由のようです。

 

2位:「人間関係(同僚・先輩・後輩)に不満」(13%)

人間関係も仕事をするうえで大きな問題です。これを転職理由に挙げた人は全体の13%ほどでした。こちらも具体的な不満を見てみましょう。

20代女性の転職理由2位:「人間関係(同僚・先輩・後輩)に不満」 の具体例①

・「長年勤めた10歳程上の独身お局から、私のことが気に入らないと入った日からいじめられた」(24歳・大阪府)
・「とにかくお局との人間関係がしんどかったです。お局の好き嫌いで人事配置も行わられている部署だったので、続けられないと思いました。」(24歳・大阪府)

いわゆるお局的な年上の女性先輩社員との関係がうまくいかず、いじめやいやがらせなどのようなものを受けて耐えられなかった、という意見が目立ちました。他には下記のような意見もありました。

20代女性の転職理由2位:「人間関係(同僚・先輩・後輩)に不満」 の具体例②

・「私を教育する先輩社員が仕事をろくに教えてくれない上、一度説明をしたらその場ですぐに覚えろとプレッシャーをかけてくるから。」(26歳・兵庫県)
・「先輩から仕事を押し付けられ残業や早朝勤務が増え、精神的にも体力的にも疲れたため。」(20代・宮城県)

20代という若手でありながら、先輩が仕事を教えてくれない、仕事を押し付けられる、という意見もありました。やはり20代という立場上、同僚や後輩との関係よりも、先輩社員との人間関係の悪さが転職理由に直結するようです。

 

3位:「残業が多い・休日が少ない」(12%)

残業の多さや休日の少なさを転職理由にあげた人は全体の12%ほどでした。

具体的な不満は下記のようなものです。

20代女性の転職理由3位:「残業が多い・休日が少ない」 の具体例

・「テレビ業界で働いていたので勤務時間がめちゃくちゃで、1日中働くのが当たり前なのに深夜手当等もなく、給料が低い。30代になっても、この生活リズムでやっていけるか不安になり転職。」(29歳・神奈川県)
・「基本的に土日祝休みだったが土曜出勤が3回以上の月もあり、プライベートを充実させることができない。また、変形労働制でほぼ毎日1時間以上残業しても残業代が支払われることなく、割に合わないと感じた。」(25歳・東京都)
・「土日休みでなく、立ち仕事、サービス残業も多くて体力的に限界だったため。」(25歳・兵庫県)
・「残業が多く、休めない雰囲気もあり、続けていれば体調を崩しそうだと感じたため。」(21歳・東京都)

残業や休日出勤が多いことに加えて、残業代も出ない、給料も見合わない」という回答も多く、転職理由の1位に挙げられていた「給料・ボーナスに不満」と絡むような内容も多く見られました。もちろん給料面を除いても「プライベートの時間がとれない、拘束時間が長すぎて体を壊すと思った」など、長時間勤務・休日の少なさに耐えられずに転職した、という人も多く見られました。

 

4位:「仕事にやりがいがない・つまらない」(10%)

全体の10%ほどが、「仕事にやりがいがない・つまらない」ことを転職理由にあげていました。具体的な不満の内容を見てみましょう。

20代女性の転職理由4位:「仕事にやりがいがない・つまらない」 の具体例

・「新入社員として勤務し始めた頃は何もかもが新鮮でやりがいを感じたが、日に日に担当の業務が確定しルーティーン作業なども多くなりスキルアップしたいと思うようになった」(25歳・東京都)
・「毎日ルーティン業務で何のやりがいも感じられず、このまま会社に居続けたら何のスキルもない人間になりそうと危機感を感じたため」(23歳・東京都)
・「アルバイトやパートと変わらない仕事をこの先何年も続けられる自信がなかったから。」(22歳・東京都)

ルーティンばかりでやりがいがなく、スキルアップにもつながらない…というのを転職理由として挙げている人が多いです。

 

5位:「他にやりたい仕事が見つかった」(9%)

「他にやりたい仕事が見つかった」のを転職理由として挙げている人は、全体の9%でした。

20代女性の転職理由5位:「他にやりたい仕事が見つかった」 の具体例①

・「仕事自体に不満は無かったが、学生時代に学んだことをもう一度チャレンジしたくて転職した。」(24歳・東京都)
・「もともとなりたかった職業が別にあり、そちらの採用の話をもらったため。」(26歳・岡山県)

学生時代からの希望があり、数年勤めて元々の希望の職に就きたい、というのを転職理由として挙げている人が多いです。他にも下記ような意見も見られました。

20代女性の転職理由5位:「他にやりたい仕事が見つかった」 の具体例②

・「接客サービス業に、人間関係的にも、仕事内容的にも疲れ切って、事務職がやりたかったからです。」(28歳・神奈川県)
・「接客業に就いていましたが、デスクワークの方が自分に向いている気がしたので転職しました。」(25歳・京都府)

このように、接客業などのサービス業から事務職へのキャリアチェンジを転職理由として挙げている人も多く、特に25歳以降に多く見られました。年齢を重ねるにつれて接客業を続けていくのが難しい、デスクワークにシフトしたいと考える人が多くなるようです。

また、6位の「結婚・出産のため」と回答した人は全体の8%でした。ただし、「その他」と回答した人の中にも「夫の転勤でやむなく転職した」という人がおり、それをあわせると全体の10%ほどが結婚による転職ということになります。20代男性の転職理由のアンケートでは、結婚・出産を転職理由に挙げている人は全体の5%ほどでしたので、やはり女性の方が配偶者の影響を受けて転職するケースが多いようです。

なお、「結婚・出産のため」と回答した人は24~28歳の方で、「結婚を機に引越しをして職場が遠くなり、転職した」という人が大半でした。「出産」を転職理由に挙げている人は、今回の回答者の中にはいませんでした。

 

3.20代前半(第二新卒)と、20代後半の転職理由の違いは?

25歳くらいまでのいわゆる第二新卒とよばれる世代と、26歳以降では、転職理由は異なるのでしょうか?進学時の年齢(ストレートで入学or浪人)や最終学歴などによりますが、ここでは20~25歳までの第二新卒と26~29歳までの転職理由を比較してみました。

20代前半(第二新卒)の転職理由で多いものは、給料やボーナスの不満、人間関係、残業や休日など、仕事に関する不満が上位を占めていることがわかります。

しかし20代後半、26歳以降の転職理由の1位は「結婚出産のため」、2位が「他にやりたい仕事が見つかった」と、家庭の都合によるやむを得ない理由による転職や、ある程度の社会人経験を経てやりたいことが見つかったという自らの意思による前向きな転職理由が上位に入ってきます。一方で「給料・ボーナスに不満」は7位で7%ほどと少なくなっています。

このように、20代前半の第二新卒と、20代後半では、転職理由が異なっていることがわかります。

 

4.「転職して良かった?」という問いに対する回答は?

転職して良かったですか?」という問いに対する結果は、下記のようになりました。

実に92%もの人が「転職して良かった」と回答しています。20代の転職はハンデになるという見方もいまだありますが、多数の人が転職して良かったという実感を持っていることがわかります。なお、「転職して良かった」と思う理由もあわせて見てみましょう。

人間関係、給料、やりがいなど、転職理由として挙げられていた不満が解消・改善されていることが分かります。

一方、数は少ないですが「いいえ」と答えた人、つまり「転職してよくなかった・悪かった」と感じている人8%の人について見てみましょう。

そもそも転職した理由は「結婚・出産のため」また「その他(夫の転勤)」で、詳細は結婚による引越し、もしくは夫の転勤など、「引越しでやむを得ず転職」した人が半数以上でした。そして転職先では「やりたい仕事ではない・やりがいを感じない」「人間関係に不満」が多く挙げられています。自分の希望ではない理由でやむなく転職をして、結果不満を抱えたまま働いている女性のジレンマを垣間見ることができる結果となりました。

なお、「転職してよくなかった・悪かった」理由として、年収面の不満を挙げている人は1人もいませんでした

 

5.転職前後の年収の変化について

転職前と転職後の年収の変化についても聞いてみたところ、下記のような結果になりました。

4割の人が「年収がダウンした」と回答しています。しかし実は、そのうちの86%が「転職してよかった」と回答しているのです。

転職して良かった理由としては、「やりたい仕事・やりがいのある仕事に就けた」(20%)、「人間関係が良くなった」(18%)、「勤務日の不満が改善した(土日祝日に休めるようになった、など)」(14%)、「残業や休日の条件が改善した」(11%)となっています。年収が下がっても、それ以外の条件面が改善されれば、転職して良かったと思っている人が多いことが分かります。

 

■「給料・ボーナスが不満」で転職した人の年収はどうなった?

転職理由の1位であった「給料・ボーナスに不満」と答えた人は、全員が「転職して良かった」と回答していました。しかし、年収の変化を見てみると、意外な結果が出ていました。

 

給料に関する不満が転職理由であったにもかかわらず、年収がほぼ変わらない人が21%、年収がダウンした人が11%います。しかし前述のとおり、全員が「転職して良かった」と思っていることがわかっています。

年収がダウンした人に、「転職して良かった理由」を聞いてみると、「勤務日の不満が改善した」「やりたい仕事に就けた」などという回答が見られました。

給料やボーナスの低さが転職理由で転職した人でも、仕事量と給料が見合っていたり、仕事内容に満足しているなど、自分の中で折り合いがつけば「転職は成功した」と考えている人が多いことが分かります。

 

20代女性の転職理由は「給料・ボーナスの不満」が第1位!

20代女性の転職理由のアンケート結果によると、1位は「給料・ボーナスに不満」、2位は「人間関係に不満」、3位は「残業が多い、休日が少ない」という結果でした。20代前半・第二新卒の転職理由ランキングもほぼ同じですが、20代後半になると事情が少々変わり、「結婚・出産」が1位、「他にやりたい仕事が見つかった」が2位と、同じ20代でも前半と後半では転職理由に変化が見られることが分かっています。また、9割近くの人が「転職して良かった」と思っている一方で、結婚や配偶者の転勤など「やむを得ない理由」で転職した人は、新たな職場で何かしらの不満を抱えていることが多いようです。

給料・ボーナスへの不満を抱えて転職する人が多い一方で、転職後の年収はほぼ変わらない、あるいはダウンしても「転職して良かった」と感じている人が多く、仕事量と給料が見合っている、やりがいがあるなど、自分の中で折り合いがついていれば「転職して良かった」と感じている人が多いようです。